夫の育毛格闘記
髪の毛に関しては幸い悩みのないのが取り柄のわたしですが、反面、夫は長らく苦労しているようです。いろんなグッズを試していました。
中でもよく印象に残っているのが、何やら頭皮に刺激を与えて育毛を促進するというマシン。いつの間にかそんな物を買っていたようで、いくらしたの?と聞いても「高くはなかったよ」止まり。
毎晩お風呂上がりに、鏡に向かってセッセと使っていました。ブルンブルンと音をたてながら小刻みに頭のあちこちで振動している様は、申し訳ないけど見ていて滑稽でした。でも本人は、いたって真剣。
だけどかわいそうに、どうやら効果はなかったようです。いえあったのかも知れないけど?本人にとっては納得のいかないものだったようで、しばらくして箱にしまいこみ、収納棚の奥の奥にしまいこんでおりました。決して捨てはしないのが、なんとなくまだ未練があるのかなぁなんて思ったり。
いじわるで再び「あれいくらしたの?」と聞くと、「所詮オモチャだ」ですと。それ以上責めるのはかわいそうに思い、そっとしておきました。
その後しばらくおとなしくしていたので、これで育毛ケアは諦めたのかな?と思ったら、そうでもないようでした。
今は、剣山みたいな先が細かく尖ったスポンジのようなものを使って、シャンプーのたびにマッサージをしています。増えてくれなくていいから、減ってくれるな。それが最後の願いのようです。わたしはただただ、そんな夫を陰ながら見守るだけですが。